もう一度、誰かと歩くということ:40代女性の婚活(第7話)
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これは40代女性の婚活
8年交際した忘れられない元彼
もう結婚はしないと、そう思っていた彼女が
2021年5月、再び歩き始めた婚活は――
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このままだと、明菜さんの身体が持たない。
そう考え、私たち相談所から提案をしました。
仮交際は最大6人まで。
新しくお見合いをして、
「この方ともう少し会ってみたい」と思えた場合は、
どなたか一人との交際を終了する。
そんなルールを決めました。
当相談所での女性の仮交際人数は、
これまでの最多で7人。
6人でも十分に多い人数です。
すでに5名と交際が進んでいる中で、
明菜さんご本人の気持ちも尊重しながら、
「6人まで」
これをひとつの約束としました。
そんな私たちの心配が、
杞憂に終わるのではないかと思うほど、
明菜さんは一人ひとりと、
とても丁寧に向き合っていました。
約束もきちんと守り、
新しくお見合いで良いご縁があると、
お一人との交際を終了し、
常に “5名” を維持している状態でした。
ただ、どの方にも失礼のないように。
きちんと向き合わなければいけない。
そんな思いが、強く伝わってきました。
平日は、LINEや電話でのやり取り。
週末のお見合い、そしてデート。
予定は常に埋まり、
気がつけば “休む日” がほとんどありません。
それでも明菜さんは、
弱音を吐くことはありませんでした。
「大丈夫です」
そう言って、笑っていました。
けれど――
ある日、一本の連絡が入りました。
「今、仮交際している5名の方、
どの方も良い方なんです。
でも……
誰がいいのか、分からなくなってきてしまって…」
この言葉は、
婚活の中でよく聞くものです。
出会いが増えるほど、
比較する対象も増えていきます。
そして、
選べなくなる。
その時、明菜さんが交際していたのは、
・30代前半の会社員
・30代後半の勤務医
・同年齢の会社経営者
・50代の医薬品研究職
・50代の大学教授
年代も、職業も、価値観も、
それぞれまったく異なります。
だからこそ、
それぞれに魅力がありました。
そしてーー
これまでの恋愛経験が、
“ひとりの人”に長く向いていた分、
複数の魅力を同時に受け止めることに、
迷いが生まれていました。
「悪い方ではないのに、
お断りしてしまっていいのか」
その気持ちが、
次の判断を鈍らせていました。
順調に見えていた婚活も、
少しずつ、
重さを持ち始めていました。
