はなこいカウンセラーの日々好日 〜皆さまの素敵な出会いのために〜

結婚相談所カウンセラーは日々どんな生活をしているのか?

刺激のある恋に慣れてしまった彼女の婚活:第四話

はなこい出会いのカウンセラー

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結婚相談所を運営していると、
「幸せになりたい」という言葉の重さが、
人によってずいぶん違うことに気づかされます。

これは、私たち相談所の現場で実際にあった、
ある女性の婚活エピソードです。

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第四話:揺れる心と、静かな夜

面談を終えた帰ったあと、すぐに彼女からLINEが入りました。


「最後の質問ですが、

 言葉が出てこなくて...今度面談じゃない形で話したい。

 そのほうがいろいろと本音で話せる気がする。」


とのことでした。


「今、望んでいる結婚は
 “ドキドキする結婚” ですか?
 それとも
 “安心できる日常” ですか?」


あの問いは、想像以上に
彼女の心を揺らしていたのかもしれません。


そして後日、相談所ではない場所で

続きを話すことになりました。


イタリアンでの本音

知人夫妻が営むイタリアンレストラン「grappa」

昼間はランチ、夜は多種多様なお酒が並ぶ、本厚木の隠れた?名店。


席に着くなり彼女は、

「飲んで良いですか?」

と、お店自慢のワインをガブガブ🍷


しばらくは、お店の奥様も交えて雑談が弾み、

『ここの料理うまっ♡』

と、上機嫌に口もかるくなり——


『わたし.....』


言いかけたあと、ワイングラスを置き、少しだけ息を整え


『可哀想な女性を演じたいとか、

 叩かれたいとか、そういう気持ちは本当に無いんです。』


少し酔ってはいましたが、言葉はハッキリと、

でも、どこか震えているようにも見えました。


『今までの恋愛から脱したくて、
 違う出会いがあると思って…
 だから相談所に入ったんです。』


38歳。
働きながら一人で生活し手きた女性。

”普通” の生活はできている。

ただ、恋愛だけは “普通” から大きく逸れていました。


怒鳴られ、罵倒され、
時に手を挙げられ、
連絡が来ない夜には眠れず、

そんな恋を、何度も繰り返した。


『...なのに』

少し笑ってうつむきながら、つぶやくように言いました。


優しいって、怖いんです。

怒られるとか、叩かれるのは本当に嫌なのに、

もしかしたら、それだけ私に本気なのかなって思っていたのかも


でも、何も起きないと、

置いていかれるんじゃないかって思うんです。


働かない男も、手をあげる男も、

そういう相手が、自分を頼ってくれている。

私がいないとダメなんだと思えていたのかもしれない。


私が求めているのはどっちだろう...


相談所として伝えたかったこと

刺激があると、生きているような気がする。
痛みがあると、愛されているような気がする。


でもその反対側にある“穏やかさ”を
まだ知らないだけなのだとしたら。


私は、彼女のワインの残量を見ながら静かに伝えました。


ーーーーーー

あなたが悪いわけではありません。
ただ、心が “今までの愛しか知らない” ままなんです。


刺激は最初は燃えます。けれど必ず冷めます。

それが、婚活を始めようと思った理由のひとつだったはず。


穏やかな恋をまだ知らないままなんです。

だから、今の揺れは正しい揺れです。
変わろうとしている人が通る、必要な時間です。

ーーーーーー


彼女は黙って、グラスの底を見つめていました。


ワイン講座と、少しだけ救われた夜

ちょうどそのタイミングで、
店主が満面の笑みでワインボトルを抱えて現れました。


「今日の赤はね、
 一気に飲むより、ちょっと空気に触れさせて――
 ゆっくり味が変わってくるのを楽しむのがいいんですよ」


彼女は思わず笑いました。

近くのテーブルに座り、気をよく話し続ける店主。


「赤ワインの最初の一口は ”その人の素の顔"

 10分後は、”これからの顔”

 30分後は...もう別人だから」


「ワイン講座、ながっ!(笑)」

気づけば彼女は肩を揺らして笑っていました。


厨房から奥様が
「それ毎回言うのよ〜それ〜!今日は長くなるよ~」
とツッコミを入れ、テーブルにさらに笑いが弾けます。


優しい味のイタリアンと、

少し尖ったワインの渋み。


「……なんか、いいですね、このお店」


気づけば、笑い声は小さくテーブルに跳ね、
店内のやわらかい灯りを反射していく。


本音も涙も混ざりながら、

夜は静かに、でも少し楽しく更けていきました。

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