もう一度、誰かと歩くということ:40代女性の婚活(第3話)
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これは40代女性の婚活
8年交際した忘れられない元彼
もう結婚はしないと、そう思っていた彼女が
2021年5月、再び歩き始めた婚活は――
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「まだ、よく分からないです。
でも――
このまま終わるのも、違う気がしています」
面談の最後に聞いた、その言葉が、
頭の中に残っていました。
明菜さんの変わりたいという気持ち。
前に進みたいという気持ち。
それはきっと本当なのだと思います。
けれどーー
元彼の存在。
8年という交際時間。
その後、男性を考えられなかった15年近い期間。
“最高のままの存在”として、
心の中に残り続けているんだとしたら。
この先、新しく出会う人を、
まっさらな気持ちで見ることができるのか。
結婚相談所での出会いは、
ある意味で、現実的で、
ある意味で、シビアです。
限られた時間の中で、相手を知り、判断し、関係を築いていく。
気持ちが追いつかないまま進んでしまえば、
ご本人も苦しくなりますし、
お相手にも影響が出てしまいます。
入会をお受けするか。
それとも、今回は見送るべきか。
正直、迷いました。
2度目の面談
初回面談から2日後、平日の夜、
お仕事終わりにお越しいただきました。
私は、最初から率直にお伝えしました。
『少し厳しいことをお話しします』
そう前置きをしてから、
言葉を選びながら、続けました。
『結婚相談所は、
比較的短い期間で結婚を目指す場所です
その中で、元彼の方と同じくらい、もしくはそれ以上に
“一緒にいたい”と思える方と出会えるか――』
『正直なところ、
そこに私は不安を感じています』
部屋の空気が、少しだけ静かに、そして重くなりました。
『この出会い、結婚相談所の出会い方が、
明菜さんに合っているのか...
少し立ち止まって、
もう一度考えてみてもいいかもしれません』
強く否定したわけではありません。
ただ、
今のまま進むことへの違和感を、そのままお伝えしました。
明菜さんは、
少し視線を落として、静かに、考えている様子でした。
しばらくして、ゆっくりと顔を上げて、
「…そうですよね」
「自分でも、まだ整理できていないと思います」
明菜さんは怒っていたり、どこか無理をしている様子もなく、とても冷静でした。
そう言って、その日の面談は終わりました。
この判断が正しかったのかどうかは分かりません。
今ではない。
そう感じたことだけは、確かでした。
